長崎阿蘭陀商館蘭人書「日月」
SOLD OUT
紙本肉筆 紙は阿蘭陀製 江戸時代後期 19センチ×23センチ
勝見充男氏の著作でも度々取り上げられている長崎阿蘭陀商館蘭人書です。時代は18世紀半ばから19世紀初頭。識語にあるように紙も阿蘭陀製です。長崎のオランダ東インド会社の商館長が江戸に上り,将軍に拝謁し貿易の礼を述べ,献上物を呈する行事、所謂「江戸参府」の際などに求められて書かれたようです。クリスマスの聖夜の茶会や夜噺の茶事に懸けてみたいですね。参考に「骨董自在ナリ」に掲載された同手の写真を載せていますが、今回出品の品は「月」の字の末尾に渦巻状の遊びがあり、より見ていて愉しい逸品です。状態は経年のヤケや汚れ、虫損補修などあります。確か他の著作で勝見氏は水色一色のモダンな軸装で仕立てており、そのイメージが強く印象に残っています。まくりなのでご自由に装幀をお楽しみください。