No.2052 二月堂焼経 奈良時代

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画室

額サイズ / 20.5×40.5cm、 マット内窓サイズ / 9.2×22.3cm
二月堂焼経について、『特別陳列 東大寺 二月堂とお水取り』(奈良博)所載の二月堂焼経の解説文から一部引用いたします。
「寛文七年(1667)二月十三日に二月堂が焼亡した際、焼け跡から発見された『華厳経』(六十巻本)である。焼損があるために『二月堂焼経』と呼ばれて名高い。この華厳経は、修二会の内の実忠忌(旧暦二月五日)の講問に用いられたものだと考えられ、現存する奈良時代唯一の紺紙銀字経である。通常、銀は酸化して黒く変色するが、この焼経の銀は書写された当初そのままのように白く輝き、比類ない清澄な美しさを感じさせる。文字も謹厳整斉でゆるみがなく、奈良時代中期のすぐれた写経生の手になるものであろう。」

『二月堂焼経』の銀字は、熱のためにやや金色がかった発色であったり、時に黒く変色し経文が読みづらかったり、水を被ったために水滴の跡があったり等々、状態は千差万別です。
そのような中、本一葉は、ご覧のとおり、そのほとんどを焼失しつつも、焼亡を免れた経文は、上記解説文のとおり、「白く輝き、比類ない清澄な美しさ」を見せるものです。

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